Q. お客様へのLINEは、何時頃に送るのが一番いいですか?
A. すべてのお客様に共通する「一番いい時間」はありません。相手の生活リズム、過去の返信時間、来店しやすい曜日、前回の会話などを見ながら、その人にとって自然なタイミングを探すことが基本です。
LINE営業というと、
「何時に送れば返信が来る?」
「何曜日なら来店につながる?」
と、正解の時間を探したくなることがあります。
しかし、お客様によって生活は違います。
- 朝から働く人
- 夜遅くまで働く人
- 会食が多い人
- 休日が平日の人
- 仕事中はほとんどLINEを見ない人
- 移動中によく返信する人
がいます。
LINEのタイミングで大切なのは、「自分が暇だから送る」のではなく、「このお客様なら今どのような状態だろう」と考えることです。

LINEは「送れる時」ではなく「受け取りやすい時」を考える
キャスト側から見ると、空き時間はLINEを送るチャンスです。
しかし、自分に時間があることと、お客様がLINEを受け取りやすいことは別です。
例えば、平日の昼間に時間ができたからといって、会社員のお客様へ何件も営業LINEを送っても、相手は会議中かもしれません。
反対に、仕事が終わる頃によく返信が来るお客様なら、その時間帯の方が自然に会話が続くことがあります。
「自分がいつ送れるか」だけでなく、「相手がいつ受け取りやすいか」を考えることがタイミング設計の基本です。
送れる時 ≠ 受け取りやすい時
自分の空き時間
ではなく
↓
相手の生活リズム
送る側ではなく、受け取る側から考えます。
まず過去の返信時間を観察する
お客様の生活リズムを細かく聞き出す必要はありません。
普段のLINEを見るだけでも、ある程度の傾向が分かることがあります。
例えば、
- 昼休みに返信が来ることが多い
- 仕事終わりの時間に返信が増える
- 深夜はほとんど返信がない
- 週末だけ会話が続きやすい
- 朝に送るとその日の夕方に返ってくる
といった傾向です。
一度の返信だけで決めつける必要はありません。
何度かやり取りする中で、自然に反応しやすい時間を見つけます。
タイミングは想像だけで決めず、実際のやり取りから少しずつ学ぶ方が確実です。
返信履歴を見る
昼休み
仕事終わり
週末
朝→夕方返信
↓
傾向を探す
一度の返信だけで決めつけません。
来店しやすい曜日や時間帯もヒントになる
LINEの返信時間だけでなく、過去の来店パターンも参考になります。
例えば、あるお客様が毎回金曜日の仕事終わりに来店しているなら、その人にとって金曜日は店へ行きやすい可能性があります。
反対に、週末は家族やプライベートの予定が多く、平日しか来店しないお客様もいます。
確認したいのは、
- よく来店する曜日
- よく来店する時間帯
- 仕事終わりに来ることが多いか
- 会食後に来ることが多いか
- 事前に予定を決めるタイプか
- 当日に予定が決まるタイプか
などです。
過去の来店には、その人が動きやすいタイミングのヒントがあります。
来店パターンを見る
曜日
時間帯
仕事終わり
会食後
事前型/当日型
過去の動きから自然な接点を探します。
「返信されやすい時間」と「来店につながりやすい時間」は同じとは限らない
ここは分けて考える必要があります。
例えば、昼休みにはLINEを返してくれるお客様でも、実際に来店を考えるのは仕事が終わる頃かもしれません。
つまり、
- 会話が続きやすい時間
- 予定を決めやすい時間
- 来店を考えやすい時間
は、それぞれ違う場合があります。
LINEを送る目的によって、適切なタイミングも変わります。
返信時間と来店時間は別
会話しやすい時間
≠
予定を決める時間
≠
来店を考える時間
目的によって送る時間を変えます。
LINEを送る前に「何のために送るか」を決める
タイミングを考える前に、今回のLINEの目的を確認します。
例えば、
- 前回の会話の続きをする
- お客様の予定について聞く
- 来店後のお礼を伝える
- イベントを早めに案内する
- 当日の予定を確認する
- 久しぶりのお客様との関係をつなぐ
などです。
目的が違えば、急ぐ必要性も変わります。
当日の待ち合わせ確認なら早めの対応が必要です。
一方で、久しぶりのお客様への雑談LINEなら、数分を争う必要はありません。
「LINEを送る」という行動を先に決めるのではなく、「何を伝える必要があるか」からタイミングを考えましょう。
先に目的を決める
雑談
予定確認
お礼
イベント案内
当日確認
↓
目的→時間
送信そのものを目的にしません。
思いついた瞬間に送る必要はない
お客様のことを思い出した時に、LINEの内容が浮かぶことがあります。
その発想自体は大切です。
ただし、思いついた時間がそのまま送信に適した時間とは限りません。
例えば深夜に、
「そういえば〇〇さんに聞きたいことがあった」
と思い出したとしても、急ぎでなければ翌日の自然な時間へ回す方法があります。
忘れそうなら、その場で送るのではなく、自分用にメモしておきます。
「思いついたら記録する」と「思いついたら送信する」は分けて考えると、LINEが自分本位になりにくくなります。
思いついたらまず記録
思いつく
↓
メモ
↓
自然な時間
↓
送信
急ぎでなければ送信時間を選びます。
「暇だからLINEした」は相手中心の内容へ変える
時間が空いた時にLINEを送ること自体が悪いわけではありません。
問題は、連絡する理由が自分側にしかないことです。
例えば、
「暇だからLINEした」
だけでは、相手にとって会話へ参加する理由が少ない場合があります。
それよりも、以前の会話から、
「この前言ってた出張、もう行ってきました?」
「前に教えてくれたお店、今日たまたま思い出しました」
など、相手との会話に理由を作る方法があります。
送るきっかけが自分の暇時間でも、内容まで自分中心にする必要はありません。
内容は相手中心へ
暇だから送る ×
↓
前回の会話
相手の出来事
↓
自然な話題
連絡する理由を相手との関係に作ります。
仕事中と思われる時間に何度も送らない
お客様が会社員などの場合、日中は仕事をしている可能性があります。
もちろん、仕事中でもLINEを見る人はいます。
そのため「平日の昼間は絶対に送ってはいけない」と決める必要はありません。
ただし、返信がないからといって、
「忙しい?」
「LINE見た?」
「返事待ってる」
と続けて送るのは避けます。
送る時間よりも、「返信できない可能性を前提に待てるか」の方が重要な場合があります。
返信を急かさない
送信
↓
返信なし
↓
待つ
○
連続送信 ×
仕事中など返信できない可能性を考えます。
夜だから必ずLINEが効果的とは限らない
夜職では、仕事終わりの時間帯に連絡した方が来店につながると考えることがあります。
確かに、その時間に店を探すお客様もいます。
しかし、すべてのお客様が同じではありません。
夜は家族と過ごしている人もいれば、会食中の人もいます。
また、普段から事前に予定を決める人へ当日になって連絡しても、行動につながりにくい場合があります。
「夜だから営業LINE」という固定ルールではなく、そのお客様がどのように来店しているかを見ましょう。
夜が正解とは限らない
夜に動く人
家族時間の人
会食中の人
事前予定型
↓
人ごとに違う
時間帯を固定ルールにしません。
当日来店型と事前予定型ではLINEのタイミングが違う
お客様によって、来店を決めるまでの時間も違います。
当日に予定を決めることが多いお客様
仕事が終わる時間や会食後など、当日の状況によって店へ行くか決めることがあります。
このタイプなら、当日の自然なタイミングで会話することが来店につながる場合があります。
事前に予定を決めるお客様
仕事や家庭の予定があるため、数日前から予定を組む人もいます。
このタイプへ当日になって急に誘い続けても、予定が合わないことがあります。
「いつ送るか」だけでなく、「その人はいつ予定を決める人なのか」を知ることが重要です。
来店の決め方を分ける
当日型
→ 当日の自然な時間
/
事前型
→ 数日前から
予定を決めるタイミングに合わせます。
曜日によって反応が違うこともある
お客様によっては、曜日によって生活パターンが変わります。
例えば、
- 月曜日は忙しい
- 木曜日に会食が多い
- 金曜日は仕事後に飲みに出ることが多い
- 週末は家族との予定が多い
ことがあります。
こうした傾向が自然に分かっているなら、連絡の参考にできます。
ただし、一度の行動から、
「この人は毎週金曜日なら絶対来る」
と決めつけないようにします。
過去の傾向は判断材料であって、未来を決めるルールではありません。
曜日はヒント
月曜忙しい
木曜会食
金曜飲み
週末家族
↓
参考にする
一度の行動から固定化しません。
前回の会話には「連絡する自然なタイミング」が隠れている
営業LINEを自然にする方法の一つが、前回の会話を使うことです。
例えば、お客様が、
「来週大きな仕事が終わる」
と話していたなら、その仕事が終わった頃に、
「前に話してたお仕事、無事終わりました?」
と連絡できます。
「週末ゴルフへ行く」
と聞いていたなら、その後に、
「ゴルフどうでした?」
と聞けます。
時間帯だけでなく、相手の出来事そのものがLINEを送るタイミングになることがあります。
出来事もタイミング
大きな仕事
ゴルフ
出張
予定
↓
その後に自然な連絡
前回の会話から連絡理由を作れます。
連絡しない方がいいタイミングもある
いつでも連絡すればよいわけではありません。
例えば、
- 相手から忙しいと聞いている時
- 返信がない状態で何度も送っている時
- 深夜の連絡を嫌がることが分かっている時
- 大きな仕事や家庭の予定があると聞いている時
- 直前にも同じ内容で営業している時
などです。
このような時は、送信回数を増やすより少し間を置く方が自然な場合があります。
LINEを送らない判断も、関係を続けるためのコミュニケーションです。
送らない方がいい時
忙しいと聞いた
返信なしが続く
深夜を嫌う
家庭予定
直前に営業済み
↓
少し待つ
送信回数を増やさない判断も必要です。
反応がない時は「時間」だけを原因にしない
LINEへの返信がないと、
「送る時間が悪かった」
と考えることがあります。
しかし、原因はタイミングだけとは限りません。
- 内容に返信しづらい
- 営業色が強い
- 連絡頻度が多い
- 単純に忙しい
- 返信する必要を感じていない
- 関係性がまだ浅い
場合もあります。
タイミングだけを変え続けるのではなく、内容・頻度・関係性も一緒に振り返りましょう。
反応なし=時間とは限らない
時間
内容
頻度
関係性
忙しさ
↓
まとめて確認
原因を時間だけに決めつけません。
返信率だけでLINEの良し悪しを決めない
LINEを改善する時、返信があったかどうかは分かりやすい指標です。
ただし、返信率だけがすべてではありません。
例えば、お客様によっては普段LINEをあまり返さなくても、来店時には普通に会話をすることがあります。
逆にLINEでは会話が続いていても、なかなか来店しない場合もあります。
見るべきなのは、
- 返信があるか
- 会話が自然に続くか
- 負担を感じさせていないか
- 次回の会話へつながっているか
- 実際の来店関係がどう変化しているか
です。
LINEは数字だけでなく、お客様との関係全体の中で評価しましょう。
返信率だけを見ない
返信
会話
負担感
次の接点
来店
↓
関係全体を見る
返信数だけで良し悪しを判断しません。
タイミングを試すなら一度に全部変えない
LINEの反応を改善したい場合、時間・文章・頻度をすべて同時に変えると、何が良かったのか分からなくなります。
例えば、最近夕方に送ることが多かったなら、あるお客様について少し早い時間に変えて反応を見る。
文章は大きく変えず、タイミングだけを変えてみる方法があります。
反対に、タイミングは同じままで、営業色の強い文章を会話中心へ変える方法もあります。
改善する時は、一つずつ変えた方が自分なりの傾向を見つけやすくなります。
改善は1つずつ
時間を変える
または
文章を変える
または
頻度を変える
全部同時に変えると原因が分からなくなります。
ケーススタディ|暇な時間に全員へ同じLINEを送っていた場合
あるキャストは、営業中に暇な時間ができると、顧客一覧を上から見ながら、
「今日暇だよ。飲みに来ない?」
と複数のお客様へ送っていました。
送信件数は多いものの、返信はあまりありませんでした。
そこで、送る考え方を変えます。
- 最近のLINE履歴を見る
- 普段返信が来る時間を見る
- 前回の会話を確認する
- 今連絡する自然な理由がある人を選ぶ
- その人に合わせた内容を送る
例えば、以前、
「木曜日に大きな仕事が終わる」
と話していたお客様には、その後に、
「前に話してたお仕事、無事終わりました?」
と送ります。
これなら、「店が暇だから連絡した」のではなく、前回から続く会話になります。
戦略的なLINEとは、特殊なテクニックではありません。「誰に・なぜ・今送るのか」が説明できる状態を作ることです。
ケース|全員へ同じLINE
履歴を見る
↓
返信時間を見る
↓
前回会話を見る
↓
相手を選ぶ
↓
内容を合わせる
一斉送信より、理由のある接点を作ります。
LINEを送る前のチェックリスト
- □ 今回LINEする目的が分かっている
- □ 自分が暇だからという理由だけになっていない
- □ 相手が普段返信しやすい時間を意識している
- □ 過去の来店曜日や時間を参考にしている
- □ 相手が忙しいと分かっている時間を避けている
- □ 前回の会話から自然な連絡理由がある
- □ 返信がない相手へ連続で送っていない
- □ 当日型か事前予定型かを考えている
- □ タイミングだけでなく内容も確認している
- □ 送らない方がいいタイミングも判断できている
現役店長の考え
現場では、LINEをたくさん送っているから営業を頑張っている、とは単純には考えていません。
同じ十件でも、何となく十人へ送るのと、過去の会話や関係性を見ながら十人へ送るのでは意味が違います。
また、タイミングを完璧に当てる必要もありません。
お客様の予定をすべて予測することはできないからです。
大切なのは、
「今、自分が暇だから送ろう」
だけではなく、
「この人なら、どの時間なら自然に受け取れるだろう」
「前回の会話から、今連絡する理由はあるだろうか」
と考えることです。
LINEのタイミングは、お客様を動かすために支配するものではありません。相手の生活を邪魔せず、関係が自然に続く接点を見つけるために考えるものです。
店長が見るLINE
送信件数
ではなく
↓
相手を見ているか
理由があるか
関係が続くか
件数より、判断の質を見ます。
まとめ
キャストのLINEには、全員に共通する絶対的な送信時間はありません。
- 自分の暇な時間だけで送信を決めない
- お客様が受け取りやすい時間を考える
- 過去の返信時間を観察する
- 過去の来店曜日や時間を参考にする
- LINEの目的によってタイミングを変える
- 思いついた瞬間に必ず送信する必要はない
- 当日来店型と事前予定型を分けて考える
- 前回の会話を連絡するタイミングに使う
- 返信がない時は連続送信しない
- 反応が悪い原因を時間だけで判断しない
- タイミング・内容・頻度をまとめて考える
相手を知る → 連絡する目的を決める → 自然なタイミングを選ぶ → 内容を合わせる → 反応を見る → 次回へ活かす。
今回のまとめ
相手を知る
↓
目的
↓
タイミング
↓
内容
↓
反応
↓
次回へ
全員共通の正解時間ではなく、一人ずつ最適化します。
LINEで重要なのは、送信件数や決まった時間帯ではありません。お客様ごとの生活や関係性を見ながら、「今この内容なら自然に届けられる」と判断できるようになることです。