「キャバクラって、結局いくらかかるの?」
「セット料金以外にも料金がかかるの?」
「指名料、延長、サービス料って何?」
キャバクラで初めて働く人にとって、料金システムは最初につまずきやすいポイントの一つです。
キャバクラの会計は、飲食店のように「注文した商品の金額だけを支払う」という仕組みではありません。
基本となるセット料金があり、そこへ指名・延長・ドリンク・ボトルなどの利用内容と、店舗ごとのサービス料や税金などが加わって最終的な会計が決まります。
キャバクラ会計の基本構造
基本料金
セット料金
↓
+
追加利用
指名・延長・ドリンク・ボトル・同伴など
↓
+
店舗所定の加算
サービス料・税金など
↓
最終会計
この記事では、特定店舗の料金ではなく、キャバクラで一般的に使われる料金項目と会計の考え方を、初心者向けに一つずつ解説します。

キャバクラの料金はどう決まる?
キャバクラの料金を理解する時は、まず会計をいくつかの要素に分けて考えると分かりやすくなります。
- セット料金
- 指名料
- 延長料金
- キャストドリンク
- ボトル・フードなどの注文
- 同伴に関する料金
- サービス料
- 税金
すべてのお客様にすべての料金が発生するわけではありません。
また、料金の名称・金額・計算方法・課金条件は店舗によって異なります。
お客様A
セットのみ
↓
比較的シンプルな会計
お客様B
セット+指名+延長+ドリンク
↓
追加料金が増える
お客様C
さらにボトル・同伴など
↓
会計は大きく変化
利用内容によって最終金額が変わる
「キャバクラは全国どこでも同じ料金システム」ではないため、働く場合は必ず自分の店舗の料金表とルールを覚える必要があります。
①セット料金とは?
セット料金とは、キャバクラを一定時間利用するための基本料金です。
店舗では「1セット○分」という形で利用時間が決められていることが一般的です。
例えば60分制の店舗であれば、その60分を利用するための基本料金がセット料金にあたります。
ただし、セット料金だけで最終会計が決まるとは限りません。
指名やドリンク、延長などを利用すれば、それぞれの料金が追加される場合があります。
セット料金は会計の「土台」
入店
↓
1セット利用
↓
セット料金
↓
指名あり?
延長あり?
追加注文あり?
↓
利用した分が加算
↓
最終会計へ
初心者はまず「セット料金=入店から一定時間を利用するための土台となる料金」と覚えておきましょう。
②時間帯によってセット料金が変わることもある
店舗によっては、入店する時間帯によってセット料金が変わります。
例えば、早い時間帯は利用しやすい料金に設定し、遅い時間帯になるにつれて料金が変わるケースなどです。
また、曜日やイベントなどによって通常営業とは異なる料金設定になる店舗もあります。
そのためスタッフは、単に料金表を暗記するだけでは不十分です。
料金表を見る
↓
金額だけ暗記
×
確認するもの
↓
入店時刻
+
曜日
+
イベント
+
適用条件
↓
正しい料金区分を判断
「何時に入店したのか」「どの料金区分が適用されるのか」まで理解して初めて、正確な料金案内ができます。
③指名料とは?
指名料とは、お客様が特定のキャストを希望して接客を受ける際に発生する料金です。
キャバクラでは、お客様が「このキャストに接客してほしい」と選ぶ仕組みがあります。
指名には店舗によってさまざまな名称やルールがありますが、大きく考えると、
- 来店時から特定のキャストを希望する指名
- 店内で接客したキャストを気に入り、その場で希望する指名
などがあります。
「本指名」「場内指名」「A指名」「B指名」など、店舗によって呼び方が異なる場合もあります。
指名料は「キャストを選ぶ」料金
来店前から選ぶ
↓
本指名など
または
店内で接客後に選ぶ
↓
場内指名など
↓
店舗ルールに応じて指名料金が発生
名称だけで判断せず、自分の店舗ではそれぞれ何を意味し、いつ料金が発生するのかを確認することが重要です。
④延長料金とは?
最初に設定された利用時間を超えて、お客様がそのまま滞在する場合に発生するのが延長料金です。
例えば1セットが終了するタイミングで、「もう少し飲んでいこう」となれば、次の利用時間へ進みます。
延長時間は店舗によって異なり、30分、60分など複数の設定が用意されている場合もあります。
また、
- スタッフがお客様へ確認して延長する
- 一定条件で自動的に延長される
など、延長方法についても店舗ごとにルールが異なります。
1セット終了
↓
利用を続ける?
↓
延長
↓
追加の利用時間
↓
延長料金が加算
↓
次のセット時間へ
※確認制・自動延長など店舗差あり
延長は会計金額に直接影響するため、スタッフは時間と店舗ルールを正確に把握しておかなければなりません。
⑤キャストドリンクとは?
接客しているキャストが飲むために、お客様が注文するドリンクを一般的にキャストドリンクと呼びます。
キャストが「いただいてもいいですか?」などと確認し、お客様が了承した上で注文する形が基本です。
料金やドリンクの種類は店舗によって異なります。
また、キャストドリンクがキャストの給与や評価にどう反映されるかも店舗ごとに違います。
キャストが飲む
↓
無料とは限らない
↓
お客様が了承
↓
キャストドリンク注文
↓
会計へ追加
一杯でも料金が発生する商品として扱う
大切なのは、お客様の了承なく勝手に注文してよいものではないという基本を理解することです。
⑥ボトル料金とは?
キャバクラでは、ボトル単位でお酒を注文することがあります。
焼酎やウイスキーなどをボトルで注文し、店舗によっては飲み切らなかった分を一定期間保管する「ボトルキープ」ができる場合もあります。
一方で、シャンパンやワインなど、その場で開けて楽しむ商品もあります。
商品によって価格帯は大きく異なるため、スタッフは店で扱っている主要な商品と価格を理解しておく必要があります。
ボトルは会計を大きく動かす
ボトル注文
↓
商品名確認
↓
本数確認
↓
価格確認
↓
伝票へ入力
↓
商品提供
↓
最終会計へ反映
高額商品ほど
確認を増やす
ボトルは会計金額が大きく動く項目の一つです。注文内容の確認と正確な伝達が重要になります。
⑦フード・その他の注文料金
店舗によっては、軽食やフード、割り物などにも個別の料金が設定されています。
例えば、
- フード
- おつまみ
- ミネラルウォーター
- 炭酸水
- お茶類
- その他の割り物
などです。
何がセット料金に含まれ、何が別料金になるのかは店舗によって違います。
水・お茶・炭酸水など
↓
全部無料
とは限らない
↓
セット内?
別料金?
↓
商品ごとに店舗ルール確認
「飲み物だから全部セット料金に含まれる」とは限らないため、店舗の料金表を確認してください。
⑧同伴料金とは?
同伴とは、キャストがお客様と店外で食事などをした後、一緒に店舗へ入店することです。
店舗によっては、同伴で来店した場合に同伴料金が設定されています。
同伴は単なる食事ではなく、キャストにとって来店予定を作る営業活動の一つでもあります。
ただし、同伴のルール、料金、入店時間、給与への反映などは店舗によって異なります。
同伴で来店
↓
同伴料金
+
セット料金
+
指名・ドリンクなど
↓
店舗ルールに沿って会計
同伴料金だけで総額を判断しない
同伴についても「自分の店ではどういう扱いなのか」を理解することが基本です。
⑨サービス料とは?
キャバクラでは、利用料金に対してサービス料が加算される店舗があります。
サービス料の割合や、どの項目を対象に計算するのかは店舗によって異なります。
ここは初心者だけでなく、お客様にも分かりにくくなりやすい部分です。
そのためスタッフ側が曖昧な理解のまま料金を説明すると、会計時に「聞いていた金額と違う」というトラブルにつながる可能性があります。
サービス料は「率」だけでは不十分
サービス料○%
↓
数字だけ覚える
×
必要なのは
↓
何に対して○%?
↓
セット?
指名?
ボトル?
その他?
↓
計算対象まで理解する
サービス料は「何%か」だけではなく、「何に対して計算されるのか」まで理解しておくことが重要です。
⑩税金はどう扱われる?
会計では、店舗の料金表示や会計方式に応じて税金が反映されます。
料金が税込表示なのか、税抜表示なのかなど、表示方法によってお客様が受ける印象も変わります。
スタッフは、店舗で掲示・案内されている正式な料金表示と会計方法に従って説明する必要があります。
料金を聞かれる
↓
自分の記憶で推測
↓
「たぶん○円です」
×
正しくは
↓
店舗の正式料金表を確認
↓
正確な表示・会計方式で案内
自分の判断で金額を伝えるのではなく、店舗が定めている料金表を基準に案内してください。
料金計算は「基本料金+追加利用+サービス料等」で考える
初心者が料金システムを理解する時は、細かな数字をいきなり暗記するより、まず構造を理解しましょう。
大きな考え方としては、
基本となる利用料金 + 指名・延長・ドリンク・ボトルなどの追加利用 + 店舗所定のサービス料・税金等 = 最終的な会計
という形です。
料金を「式」で理解する
基本利用料金
セット料金
+
追加利用
指名・延長・ドリンク・ボトル・同伴など
+
店舗所定の加算
サービス料・税金等
=
最終会計
※実際の計算順序・対象は店舗ルール
ただし、実際の計算順序や対象項目は店舗ごとに異なります。
そのため、この式はあくまで料金構造を理解するための基本イメージとして覚えてください。
料金システムを理解していないと何が起こる?
キャストでも黒服でも、料金システムを曖昧なまま働くのは危険です。
例えば、
- お客様へ間違った料金を伝える
- 延長料金を勘違いする
- 指名料金の説明を間違える
- 注文料金を把握していない
- サービス料を含めた会計イメージを説明できない
といった問題につながります。
特に金銭に関する説明の間違いは、お客様との信頼関係を一気に壊す可能性があります。
料金説明を間違える
↓
お客様が想定した金額
≠
実際の会計
↓
「聞いていた話と違う」
↓
会計トラブル
↓
店舗への信用低下
だから
↓
正確さを最優先
料金を理解することは、売上を理解する以前に、お客様へ安心して利用してもらうための基本です。
キャストも料金システムを覚える必要がある?
あります。
「会計は黒服がやるから、自分は知らなくてもいい」と考えるのはおすすめできません。
キャスト自身も、
- 自分のドリンクはいくらなのか
- 指名するといくら追加されるのか
- 延長するといくらかかるのか
- 同伴にはどのような料金があるのか
- 主要なボトルはいくらなのか
といった基本を把握しておくべきです。
料金感覚がなければ、お客様が現在どの程度利用しているのかを考えずに接客してしまう可能性があります。
キャストに必要な料金感覚
ドリンク1杯
↓
延長1回
↓
指名料
↓
ボトル1本
↓
それぞれがお客様の支出
↓
現在の利用額を意識する
↓
無理な注文を避ける
↓
長期的な信頼へ
売れるためには「売上を作ること」だけではなく、お客様が何にいくら支払っているのかを理解する感覚も必要です。
黒服は料金システムをどこまで覚えるべき?
黒服にとって料金システムは、業務の基礎知識です。
最低限、
- 時間帯ごとのセット料金
- セット時間
- 延長料金
- 各種指名料金
- 同伴料金
- 主要なドリンク・ボトル料金
- サービス料
- 税金の扱い
- 店舗独自の料金ルール
は説明できる状態を目指しましょう。
ただ暗記するだけではなく、実際の伝票や会計と結びつけて理解すると覚えやすくなります。
黒服は料金表を「会計」と結びつける
料金表を暗記
↓
それだけ
×
入店時間
↓
セット
↓
指名
↓
注文
↓
延長
↓
サービス料・税金
↓
実際の伝票で計算できる状態
料金を聞かれた時に曖昧な返答をするスタッフは、お客様から見れば店そのものへの不安につながります。
初めて働く人の料金システム確認チェックリスト
□ 1セットが何分なのか確認した
□ 時間帯ごとのセット料金を確認した
□ 指名の種類と料金を確認した
□ 延長時間と料金を確認した
□ 延長確認の方法を確認した
□ キャストドリンクの料金を確認した
□ 主要なボトル料金を確認した
□ 同伴料金を確認した
□ サービス料の計算方法を確認した
□ 税金・料金表示の扱いを確認した
現役店長からのアドバイス
新人に料金を教える時、私は「金額だけを暗記するな」と考えています。
大事なのは、何を利用した時に、なぜその料金が発生するのかまで理解することです。
セット料金は何の料金なのか。
なぜ指名料があるのか。
どのタイミングから延長になるのか。
どの商品が別料金なのか。
ここまで理解していれば、料金表が多少変わっても対応できます。
逆に数字だけを丸暗記していると、料金改定や例外が発生した時に対応できません。
そしてもう一つ。
お金に関することを「たぶん」で答えないでください。
分からなければ確認する。
これは新人だから恥ずかしいことではありません。
曖昧な金額をお客様へ伝えてしまう方が、はるかに大きな問題です。
お客様から料金質問
↓
分からない
↓
その場で適当に答える
×
ではなく
↓
料金表・責任者へ確認
↓
正確に回答
↓
認識を一致
↓
安心して利用してもらう
料金は店とお客様との信頼に直結します。
正確に理解し、正確に伝える。これが夜職で働く人間の基本です。
今回のまとめ|料金システムは「お客様との約束」である
キャバクラの料金は、一つの料金だけで決まるわけではありません。
- セット料金
- 指名料
- 延長料金
- キャストドリンク
- ボトル・フード
- 同伴料金
- サービス料
- 税金
など、利用内容と店舗の料金システムによって最終的な会計が決まります。
しかし、料金システムを覚える本当の目的は、数字を暗記することではありません。
お客様が何に対して料金を支払うのかを明確にし、安心して店を利用できる状態を作ることです。
キャバクラは接客業であると同時に、お客様から料金をいただいてサービスを提供する商売です。
だからこそ、お金に関する説明は曖昧にしてはいけません。
料金システムの本当の目的
料金を明確にする
↓
お客様が内容を理解
↓
納得して利用
↓
正確に注文・延長を処理
↓
正確な会計
↓
「聞いていた通りだった」
↓
店舗への安心・信用
↓
次回来店につながる
料金システムとは、店側の都合で存在する数字ではなく、店舗とお客様の間にある大切な約束です。