キャバクラやラウンジなどで働いていると、「竹鶴」というウイスキーを目にすることがあります。
現在の定番商品である「竹鶴ピュアモルト」は、ニッカウヰスキーが造るピュアモルトウイスキーです。
余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所で造られた、個性の異なるモルト原酒をブレンドして造られていることが大きな特徴です。
現行品は700ml・アルコール度数43度。りんごや杏のようなフルーティーな香り、トーストやバニラを思わせる甘い樽香、モルトのしっかりしたコク、穏やかなピート香を楽しめます。
この記事では、竹鶴ピュアモルトの種類、原材料、味、アルコール度数、余市と宮城峡の原酒を使う理由、おすすめの飲み方から、余市・宮城峡との違い、キャストや黒服が夜職で覚えておきたいポイントまで分かりやすく解説します。
竹鶴ピュアモルトとは?
竹鶴ピュアモルトは、ニッカウヰスキーが造るモルトウイスキーです。
「竹鶴」という名前は、ニッカウヰスキーの創業者であり、「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝の名前から付けられています。
竹鶴政孝は日本人として早くからスコットランドでウイスキー造りを学び、その知識と技術を日本へ持ち帰り、本格的な国産ウイスキー造りに大きな影響を与えた人物です。
夜職初心者なら、まず「竹鶴=ニッカの43度のピュアモルト。余市と宮城峡のモルトをブレンドしている」と覚えておけば十分です。

竹鶴は何ウイスキー?
竹鶴ピュアモルトはピュアモルトウイスキーです。
ピュアモルトとは、複数の蒸溜所で造られたモルトウイスキー原酒を組み合わせて造るウイスキーです。
竹鶴の場合は、ニッカを代表する余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所のモルト原酒を中心にブレンドしています。
山崎や白州のようなシングルモルトとは違い、一つの蒸溜所だけのモルト原酒で造られているわけではありません。
一方で、響や角瓶のようなブレンデッドウイスキーとも違い、グレーン原酒を使わずモルト原酒だけで構成されている点が特徴です。
夜職では、「竹鶴=複数蒸溜所のモルトだけを合わせたピュアモルト」と理解すると分かりやすいでしょう。
竹鶴ピュアモルトの原材料
竹鶴ピュアモルトの原材料はモルトです。
大麦麦芽から造られるモルトウイスキー原酒だけを使い、個性の異なる複数の原酒をブレンドしています。
グレーンウイスキーを使用しないため、モルトならではの豊かな香りやコクを持ちながら、ブレンド技術によって飲みやすさも両立しています。
竹鶴ピュアモルトのアルコール度数は43度
現行の竹鶴ピュアモルトは、容量700ml・アルコール度数43度です。
- 容量:700ml
- アルコール度数:43度
- 原材料:モルト
- 種類:ピュアモルトウイスキー
山崎・白州・響 JAPANESE HARMONYと同じ43度で、角瓶の40度やトリス、ブラックニッカ クリアの37度より高い度数です。
夜職では、ウイスキーだからすべて同じ度数だと思わず、銘柄ごとの違いを確認しましょう。
竹鶴ピュアモルトの味・香りの特徴
竹鶴ピュアモルトは、華やかでフルーティーな香りと、しっかりしたモルトのコクを両立した味わいが特徴です。
- りんごや杏を思わせるフレッシュな果実香
- 甘酸っぱく華やかな香り
- トーストを思わせる香ばしさ
- バニラのような甘い樽香
- バナナやネーブルオレンジを思わせるフルーティーさ
- しっかりしたモルトの厚みとコク
- 穏やかなピート香
- ビターチョコのような甘くほろ苦い余韻
お客様から「竹鶴ってどんな味?」と聞かれた場合は、「果物のような華やかな香りとモルトのしっかりしたコクがあって、最後に少しスモーキーでほろ苦い余韻が残るウイスキーです」と説明すると分かりやすいでしょう。
竹鶴は余市と宮城峡の個性を組み合わせている
竹鶴ピュアモルトを理解するうえで重要なのが、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所という二つの蒸溜所です。
余市蒸溜所のモルト
余市蒸溜所のモルトは、力強さや重厚感、ピートによるスモーキーさなどを感じるタイプの原酒を生み出します。
宮城峡蒸溜所のモルト
宮城峡蒸溜所では、より華やかでフルーティー、軽やかな方向性を持つモルト原酒が造られています。
竹鶴ピュアモルトでは、この性格の異なる二つの蒸溜所のモルトを精緻に組み合わせることで、モルトの豊かさと飲みやすさを両立しています。
夜職初心者なら、「余市の力強さ+宮城峡の華やかさを合わせたのが竹鶴」というイメージで覚えると分かりやすいでしょう。
竹鶴のキーモルトとは?
竹鶴ピュアモルトでは、複数の特徴的なモルト原酒が味わいの核になっています。
- シェリー樽熟成の余市モルト
- シェリー樽熟成の宮城峡モルト
- リメード樽熟成の宮城峡モルト
こうした原酒を組み合わせることで、果実香、樽香、モルトの甘みやコク、ピート香など多様な要素を一つにまとめています。
黒服が一段深い商品説明をする場合には、この原酒構成を知っておくと役立ちます。
竹鶴という名前の由来
「竹鶴」は、ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝の姓から付けられています。
竹鶴政孝は、本格的なウイスキー造りを学ぶためスコットランドへ渡り、日本にその製造技術と精神を持ち帰った人物です。
そのため竹鶴ピュアモルトは、単なる商品名ではなく、ニッカウヰスキーの創業者とウイスキー造りへの思想を象徴するブランドでもあります。
竹鶴ピュアモルトのおすすめの飲み方
竹鶴ピュアモルトは、ストレート、ロック、水割り、ハイボールなどさまざまな飲み方で楽しめます。
ストレート
竹鶴本来の華やかな果実香やモルトのコク、穏やかなピート香まで直接感じやすい飲み方です。
香りや余韻までじっくり楽しみたいお客様に向いています。
ロック
氷を入れたグラスに竹鶴を注ぐ飲み方です。
氷が溶けるにつれてアルコール感がやわらぎ、果実香や樽香、モルトのコクの変化を楽しめます。
水割り
水を加えることで43度のアルコール感がやわらぎ、竹鶴の甘い香りやモルトの味わいを穏やかに楽しめます。
ハイボール
炭酸水で割ることで、華やかな果実香を爽快に楽しめます。
モルトのコクや穏やかなピート感も残るため、通常の軽いハイボールとは違った豊かな味わいを楽しめます。
実際の夜職接客では、竹鶴だから特定の飲み方に決めつけず、お客様の希望を確認してから提供しましょう。
竹鶴と余市の違いは?
竹鶴と余市は、どちらもニッカウヰスキーを代表するモルトウイスキーですが、分類が異なります。
- 竹鶴ピュアモルト:余市・宮城峡など複数蒸溜所のモルトをブレンド。43度
- シングルモルト余市:余市蒸溜所のモルト原酒だけで造るシングルモルト。45度
竹鶴は複数蒸溜所の個性を調和させた飲みやすさが特徴で、余市は一つの蒸溜所ならではの力強さやピート感をより明確に感じられます。
夜職初心者なら、「竹鶴=余市と宮城峡を合わせる」「余市=余市だけ」と覚えると分かりやすいでしょう。
竹鶴と宮城峡の違いは?
竹鶴と宮城峡も分類が異なります。
- 竹鶴ピュアモルト:複数蒸溜所のモルトを組み合わせたピュアモルト
- シングルモルト宮城峡:宮城峡蒸溜所のモルト原酒だけで造るシングルモルト
宮城峡は華やかでフルーティーな特徴を持ち、その個性も竹鶴を構成する重要な要素になっています。
竹鶴と響の違いは?
竹鶴と響は、どちらも複数の原酒を組み合わせるウイスキーですが、使う原酒が異なります。
- 竹鶴ピュアモルト:モルト原酒だけをブレンド
- 響 JAPANESE HARMONY:モルト原酒とグレーン原酒をブレンド
そのため、竹鶴はモルトならではの厚みや個性を感じやすく、響はモルトとグレーンを組み合わせた調和のあるブレンデッドウイスキーという違いがあります。
竹鶴にはどんな種類がある?
竹鶴ブランドでは、現在の定番である竹鶴ピュアモルトのほか、過去には年数表記のある商品も展開されてきました。
- 竹鶴ピュアモルト
- 竹鶴17年ピュアモルト
- 竹鶴21年ピュアモルト
- 竹鶴25年ピュアモルト
- 数量限定商品・特別仕様の商品
年数表記のある商品は、現在の定番竹鶴ピュアモルトとは別商品です。
夜職では「竹鶴」という名称だけで判断せず、ラベルや年数表記まで確認しましょう。
夜職では竹鶴はどのように扱われる?
竹鶴ピュアモルトは、キャバクラやラウンジなどでも扱われることがある知名度の高いジャパニーズウイスキーです。
お客様から銘柄を指定して注文されることもあるため、キャストや黒服は「ニッカの高級ウイスキー」という認識だけで終わらせず、商品の特徴まで理解しておくことが重要です。
「余市と宮城峡のモルトを合わせた43度のピュアモルトで、華やかな果実香とモルトのコクが特徴」と説明できれば、接客で十分に役立ちます。
販売価格、グラス提供、ボトルキープ、割り材、提供方法などは店舗によって異なるため、自店舗のルールを必ず確認してください。
キャストが竹鶴で覚えておきたいポイント
- 正式名称は「竹鶴ピュアモルト」
- ニッカウヰスキーの商品
- 竹鶴政孝の名前を冠したブランド
- ピュアモルトウイスキー
- 原材料はモルト
- 容量700ml・アルコール度数43度
- 余市と宮城峡の個性の異なるモルトをブレンド
- 華やかな果実香とモルトのコクが特徴
- 穏やかなピート香とほろ苦い余韻がある
- 飲み方はお客様へ確認する
お客様から「竹鶴ってどんなウイスキー?」と聞かれた場合は、
「ニッカの43度のピュアモルトで、余市と宮城峡のモルトを合わせています。果物みたいな華やかな香りと、しっかりしたモルトのコクが特徴です」
と説明できれば、接客で必要な基本として十分です。
黒服が竹鶴で覚えておきたいポイント
黒服はキャストより一段深く、竹鶴と他のニッカウイスキーの違いまで理解しておきましょう。
- ニッカウヰスキーの商品であること
- 創業者・竹鶴政孝の名を冠した商品であること
- ピュアモルトウイスキーであること
- 700ml・43度であること
- 余市と宮城峡のモルト原酒をブレンドしていること
- シェリー樽熟成の余市・宮城峡モルトなどがキーモルトであること
- 果実香・樽香・モルトのコク・穏やかなピート香が特徴
- 余市・宮城峡とは分類が異なること
- 過去の年数表記商品と現行品を混同しないこと
- 自店舗での提供方法を把握すること
新人キャストから「竹鶴って何ですか?」と聞かれた場合は、
「ニッカの43度のピュアモルトで、余市と宮城峡のモルトを合わせたウイスキー。華やかだけどモルトのコクもしっかりあるよ」
と説明できれば、現場で必要な基本説明として十分です。
初心者はここだけ覚えれば十分
竹鶴について、すべての樽や原酒構成まで最初から暗記する必要はありません。
夜職初心者なら、まず次の6つを覚えましょう。
- 竹鶴はニッカウヰスキーの商品
- 正式名称は竹鶴ピュアモルト
- 余市と宮城峡のモルトをブレンドしている
- 原材料はモルト
- 700ml・アルコール度数43度
- 華やかな果実香とモルトのコク、穏やかなピート香が特徴
特に「ニッカ」「ピュアモルト」「43度」「余市+宮城峡」という4点を押さえておけば、接客や新人教育で困りにくくなります。
まとめ
竹鶴ピュアモルトは、ニッカウヰスキーが造るピュアモルトウイスキーです。
余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の個性の異なるモルト原酒をブレンドし、700ml・アルコール度数43度で展開されています。
りんごや杏のようなフレッシュな果実香、トーストやバニラを思わせる甘い樽香、バナナやネーブルオレンジのようなフルーティーさ、モルトの厚みやピートのコク、ビターチョコのようなほろ苦い余韻が特徴です。
キャストは、「ニッカ」「ピュアモルト」「43度」「余市と宮城峡のモルトをブレンド」という基本を押さえ、お客様へ簡潔に説明できるようにしましょう。
黒服はさらに、シングルモルト余市・宮城峡との分類の違い、自店舗での提供方法、過去の年数表記商品との違いまで理解し、新人キャストへ説明できる状態にしておくことが重要です。
竹鶴ピュアモルトは、夜職で「シングルモルト」「ブレンデッド」「ピュアモルト」の違いを理解するうえでも、押さえておきたい代表的なジャパニーズウイスキーの一つです。